車椅子で海水浴楽しめるバリアフリービーチ

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日テレNEWS24

車椅子の人でも海水浴が楽しめる「バリアフリービーチ」が、この夏、神奈川県の海水浴場にオープンした。
由比ケ浜海水浴場に、この夏、常設のバリアフリービーチがオープンした。
家族で海水浴場に訪れた朝比奈さん一家。長女の初音さんは体幹機能障害のため歩行が不安定で、外出先では車椅子が必要になる。海水浴場で貸し出されている通常よりも大きな車椅子。これに乗り換えると、そのまま海に入れる。
この車椅子、実は水陸両用だ。特長は両サイドに取り付けられた浮きと大きなタイヤで、砂の上でも車体が沈まず移動でき、水に入ると椅子が浮く。久しぶりのビーチの心地よさに初音さんも…
父「いい顔してる」
これまで海に入るときは、誰かの支えが必要だったが、水陸両用の車椅子では体が固定でき、浮くことができるので、介助が軽減され一緒に楽しむことができる。
母「ここだと障害がある子も特別じゃないし、普通の人たちの中に自然に溶け込んでいる感じがする」
他にも、海の家の前に、海岸800mにもわたり設置されたボードウオークや、波打ち際までのびたマットで通常の車椅子でも、海水浴場を移動することができる。ボードウオークやマットは、障害者だけでなく、ベビーカーやバギーで移動する人にとっても便利だと好評だ。
バリアフリービーチを常設したいと立ち上がったプロサーファーの内田一音さん。自身も関節に障害がある。海外の大会でバリアフリービーチを見てきた経験から、日本にも整備したいと、行政と地元の海水浴場組合に掛け合ってきた。
内田さん「海に車椅子が降りられない障害のある方たちは、海に来られないという諦めがあるかと思うんですけれど、海に来られるということを皆さんに知っていただきたい」