ものづくりに楽しさを! 世にも美しい金型「HANAGATA」が伝えるもの

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

ものづくりの楽しさを伝えたい。――自動車関連の作り手たちが集まって作ったのは、世にも美しいチョコレートの金型だった。
デザイン会社D-WEBERは、プロジェクトブランド「4DESIGN by D-W」において、自動車関連企業とともに金型「HANAGATA」を発表した。
見ても楽しい金型の製作
HANAGATAは、金型製作会社 株式会社フジタ(富山県高岡市)によって製作された。
フジタの担当者によれば、制作にあたり、職人歴35年の職人でさえも苦戦すると認識していたようだ。しかしながら、「自分たちならできる」と、試作品に取り組んでいったという。
HANAGATAは、チョコレートを作る金型だ。そして、通常の金型と異なるのは、この金型自体が花びらをモチーフにデザインされていること。
このプロジェクトは「金型をデザインしてしまう」ことからはじまっている。金型といえば、工業製品にとってかかせないものだが、職人の使うものというイメージではないだろうか。HANAGATAでは誰もが見ても楽しい、かわいいと思えるデザインにすることで、ものづくりをより身近に感じ、体験してもらうことを意図して作られている。
型を壊して作られたデザイン
HANAGATAでできるチョコレートのデザインは、世界的に有名な鍛造アルミホイールメーカー「BBS JAPAN」が務めた。
デザインは2種類。
クルマのホイールに加え、もう一つデザインされたのは、クッションとソファをモチーフにしたデザインだ。
こちらのデザインは、BBS JAPANの女性デザイナーが、「とにかく好きなものを楽しんでデザインして」と依頼されて作り上げたもの。それまでの仕事の中で培われた「こうあるべき」を壊してできたものだという。
長年の願いを結んだ撮影
写真は、自動車写真家である北畠 主税(きたばたけ ちから)によって撮影された。
北畠と4DESIGN by D-Wの統括を担う水野とは、15年もの交友があるそう。今回のプロジェクトの共通項である「自動車」ということから、コラボレーションに深い意味を持たせられたとのこと。
HANAGATAはまだプロトタイプ。今後は富山県高岡市のファクトリーアートミュージアムやBBSホイールオーナークラブ限定で体験会を検討している。
また、将来的には、お店オリジナルデザインのチョコレートが作れるよう、特注の金型の販売も視野に入れているとしている。
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美しい金型から生まれた、おいしいチョコレートたち。思わず飾っておきたくなる、そんなプロダクトからものづくりの楽しさ感じてみては?