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※ 視聴回数は1日1回更新されます。処方薬は、治療のために医師から処方される薬なので、最初から乱用目的で服用するケースはまれです。しかし、睡眠薬や抗不安薬など依存が生じやすい薬を長期に処方される、効果が実感できずに自己判断で量を増やすといったことから耐性が形成され、依存を引き起こしてしまいます。
また、市販薬は処方薬よりも作用が弱くて安全というイメージを持つ人もいますが、風邪薬や咳止めといったごく身近な薬でも、大量に飲むと高揚感や多幸感をもたらす成分や、依存を生じさせやすい覚醒成分を含んでいるものがあります。そのため薬の説明書には、用量・用法を守って服用し、症状が改善しないときは使用を中止して医師、薬剤師に相談するよう注意喚起されています。
処方薬や市販薬への依存は、人間関係に悩む若い女性に多く、うつなどの精神疾患を抱えているケースも珍しくありません。要注意なのは、精神的なつらさから目をそらすために薬を過剰摂取する「オーバードーズ」。ネット上には、やり場のない気持ちとともに多量の薬や自傷行為の画像をアップしているサイトがあり、薬物乱用がエスカレートする要因に。意識障害を起こして救急搬送されるケースが増え、死亡事故も起きています。依存の背景にある不安や孤独を薬で癒やすことはできません。信頼できる相手を見つけて、つらい気持ちを伝えてみましょう。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著