黒崎監督が本音「なんで春馬くんがここにいないんだろう」 有村架純は三浦春馬さんの言葉を胸にあいさつ

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俳優の柳楽優弥(31)、有村架純(28)、三浦春馬さん(享年30)が出演した青春群像劇『映画 太陽の子』が6日、公開を迎えた。都内で行われた初日舞台あいさつでは、黒崎博監督(52)が「こうしてここに立って正直に言うと(キャストが)足りないじゃないかと。なんで春馬くんがここにいないんだろうって、すごく悔しい気持ちがある」と本音を吐露する一幕があった。
 『太陽の子』は、そのパイロット版と言うべきテレビドラマが2020年にNHKで放送され、大きな反響を呼んだ。太平洋戦争末期に実際に海軍からの密命を受け京都帝国大学・物理学研究室が行っていた「F研究」と呼ばれる新型爆弾開発の事実を基に作られたフィクション作品。
 極秘任務に携わる科学者・修を柳楽、修とその弟がほのかな想いを寄せる幼なじみの世津を有村、修の弟で戦地で心に傷を負った軍人・裕之を三浦さんが熱演。ドラマ版とは異なる視点と結末が加わり、物語は完結する。
 トークセッションでは、柳楽、有村とともに撮影秘話に花を咲かせ、三浦との思い出を振り返った黒崎監督。あっという間にイベントの終了時間を迎え、「たくさん聞いていただきたいエピソードがあって(30分間では)語りきれないですよ」と話した。
 さらに「こうしてここに立って正直に言うと(キャストが)足りないじゃないかと。なんで春馬くんがここにいないんだろうって、すごく悔しい気持ちがある。このことを僕たちがコメントするのはとても難しいけど、でもきょうはそれをお伝えしたい」と切実な表情で切り出した。
 それでも「ただ見ていただいた皆さんに感じていただけたらうれしいのは、このスクリーンの中に一緒に走りきった(三浦さんの)その姿は完全に残っている。今でもリアルタイムにお互いを感じながら話ができるのは、すごい幸せなこと」とかみしめるように語りながら、「とにかく柳楽くんも、有村さんも、春馬くんももちろんですし、そのほかのキャストで言いたかったのは、『どんな難しい状況でも、最後は生きて生きて生き抜くしかない』。バカみたいにそのストレートなメッセージだけは、少しでも皆さんに残ると、こんなにうれしいことはない」と呼びかけた。