白倉Pが語る『シン・仮面ライダー』 制作経緯や構想を明かす 庵野秀明監督への思いも

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『仮面ライダー生誕50周年企画発表会見』が3日、都内で行われ、庵野秀明氏が脚本・監督を務める映画『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開)の製作が発表された。
 1971年4月3日の午後7時30分からテレビ朝日系にて放送を開始した『仮面ライダー』(原作:石ノ森章太郎)。以来、令和仮面ライダー2作目で、現在放送中の『仮面ライダーセイバー』まで、子どもから大人まで楽しめる仮面ライダーが数多く登場し、半世紀にわたり愛され続けてきた。
 会見は、初回からちょうど50年という節目で開催。「全人類に向かって放つ作品です」と確かな自信を持ってアピールした東映・白倉伸一郎プロデューサーは「正直に言うと、50周年イヤー中に公開までこぎつけたらいいなと思って準備してきましたが、コロナ禍でのドミノ現象が起こりまして2023年目指しとなりました」と明かしつつ、「逆に申しますと、準備はもう十分できています。撮影はこれからなんですが、余裕を持って2023年を目指せるものと思っております」と話した。
 庵野氏からは「50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中しました。自分もその一人でした。50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました」と経緯の説明があり「オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を目指し、頑張ります」とコメントが寄せられた。
 白倉Pは「庵野監督は5歳年上。背中を追ってきて、どんどん大きくなって、背中が見えないぐらいのクリエイターになった。その方が『仮面ライダー』に対して、愛情、愛着を持っていらっしゃる。昔からお好きなのは存じ上げていましたが、ものすごくうれしく思っている」と述懐。そして「監督は、ただ仮面ライダーが好きという次元じゃない人で世界的なクリエイター」と評すると「その庵野さんと仮面ライダーが、こうやって結びつけられる。それは、50年前のこの日に監督がテレビ放送をご覧になったから。本当に幸運、僥倖(ぎょうこう)だと思います」と感慨深げに語った。
 仮面ライダー1号対ショッカーという構図になるのか問われると、白倉Pは「難しいことをいいますね」と苦笑い。「初代の仮面ライダーをベースにしているということは1号だったり、ショッカーだったりをベースにしている。ただ、果たして、そういう名前のものなのかも含めてシークレット」と示唆していた。
 また、白倉Pは「完全新作、オリジナル映画作品『シン・仮面ライダー』を製作させていただくことになりました。撮影はこれからですが、私自身『好奇心のエンジンがブルンブルン』でございます」と現在テレビ朝日系で放送中の『機界戦隊ゼンカイジャー』のブルーンのせりふを引用しながらメッセージ。会場に笑いが起きると白倉Pは「失笑はやめてください。大いにご期待いただければ、と」としてやったりの表情だった。