「こんなに早く出てこれるんか」父は悲痛な思い 放課後デイ利用の中学生に性的暴行繰り返した職員 懲役6年の判決

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MBSニュース

 女子中学生に性的暴行を繰り返した罪に問われた放課後等デイサービスの元職員。懲役6年の判決です。
 (女性生徒Aさんの父親)「自分の欲望だけでこういうことを起こしたと思うと本当に腹立たしいです。決して許されることではない」
 判決後に悲痛な思いを語ったのは、被害者となった当時中学生の娘・Aさんを、大阪市内の放課後等デイサービスに通わせていた父親です。
 判決によりますと、その施設の元職員、岡本直樹被告(26)は、2023年10月ごろから施設を利用していたAさんに対し、ホテルなどで繰り返し性的暴行を加えました。
 去年2月、施設外での交際が発覚し、解雇された岡本被告。しかし、その後もAさんと密会を続け、性的暴行は約10か月間に及びました。
 これまでの裁判で「最初からそういう気持ちで働いていたわけではない」と話していた岡本被告。面会した記者には、施設側の対応について不満を述べていました。
 (岡本被告)「『デート行って来たらいいやん』と言われて、自分は嫌だったけど、イオンに行かされた。ギリアウトだと思っていた」
 施設側がAさんとの関係を把握していたのかについては…
 (岡本被告)「解雇の翌日に『本当はどこまでいっていたんや』と聞かれて、肉体関係があったことを話した」
 一方、施設側はMBSの取材に応じていません。
 そして、迎えた23日の判決。大阪地裁は「被害者が性的な意思決定を自律的にできない年齢と知りながら、性行為を繰り返した」などと指摘。「被害者を自身の性欲のはけ口とする卑劣な犯行で、身勝手な動機に酌量の余地はない」などとして、岡本被告に懲役6年を言い渡しました。
 娘を暴行した男の判決にAさんの父親は…
 (Aさんの父親)「こんなに早く出てこれるんかと。この事件の記憶や、そこで受けた傷などが娘や私から消え失せることはない。心の底から反省してほしいですし、償ってもらいたい」
 Aさんの父親は、交際の発覚後に適切な対応を取らなかったとして、施設側に対して民事訴訟を起こすことも検討しています。