声の見える化? AI自動文字起こしツール「ログミーツ」を使ってみた

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

日々の打ち合わせや会議は、音声でやりとりすることがほとんど。全てをメモできたらよいですが、そうもいかないのが現実では?
そんなこともあって「声を見える化」するAI自動文字起こしツール「ログミーツ」を試用させてもらいました。あらゆるものをテキスト化する意味をすごく感じましたよ。
ログミーツとは?
ログミーツは、時空テクノロジーズが開発した文字起こしツールです。ざっくり言うと、あらゆる音声を自動でテキストデータにしてくれるというもの。
サービスは、専用機+Windowsアプリ+クラウドサービスで構成されています。
専用機はワンボタンで音声認識するマシンで、音声をすぐにテキスト化してクラウドに保存します。中に携帯の通信モジュールを内蔵しているので、特別な通信設定などは不要。ボタンを押して何か話せば声を拾ってテキスト化してくれます。
PCの音も見える化
また、Windowsアプリも用意されていて、OSの音声情報から直接解析して音声をテキスト化します。
これによりZoomやTeams、YouTubeなどアプリの対応有無など関係なく、パソコンから鳴っている音声をテキスト化できます。最近はオンライン会議やオンラインでの発表会も多いので、かなり重宝しています。
クラウド
これらテキストデータとなったものは全て、クラウド上に保存されます。クラウド上で音声データとテキストデータが付け合わせできるので、解析ミスして誤ったデータを修正する際もツール上で行えます。
辞書登録も可能で、たとえば「バウンシー」という音声を認識した際に「bouncy」と表示させるといった設定もできます。会議などで会社やチーム内でよく使う言葉を登録しておけば、議事録などを作る際にも楽できるはず。
また、クラウドツールはNotionやEvernoteのようにも使えるので、テキストエディタ的な利用も可能。ツールからTextやWordも書き出せます。
外部マイクやライン入力に対応
時空テクノロジーズの橋本善久CEOによると、音声解析の肝となるのはいかに質の高い音声を記録するか。これにより、解析時のエラーが減らしやすくなるそうです。
このためログミーツの専用機は、端末内蔵マイクだけでなく、外部マイクやライン入力が可能な端子がついています。
通勤中の行き帰りなど、思いついたことをサッと音声メモで残すと、勝手にテキスト化してくれます。企画のアイデアをまとめる時にも気軽に使いやすいです。
楽に議事録作成を
音声でのやりとりは、言った言わないのトラブルにもなりやすいです。また、似たような会議が続くと誰となんの話をしていたのか、記憶があいまいになることも少なくないのでは?
たとえ音声や動画で記録しても、それを確認しなおす時間が手間ですよね? 少なくとも自分は確認しませんw 文字起こしされていると、それだけで思い出しやすくなると思います。
なお、音声認識の精度はまちまちです。はっきり話すとほぼ完璧にテキスト化される一方で、話し方のクセや、音声ソースがクリアかどうかによって精度が変わります。ただ、そこそこ解析してくれる印象で、仮にエラーがあっても内容の把握ができないほどではありません。
声の洪水から新しい気づきを得る
動画の中で橋本CEOが語ってくれましたが、日常には音声情報が洪水するほど流れています。中には、ダイヤの原石とも言える貴重な話がたくさんあったはず。これらがテキストとなって見える化されることで、自分自身の気づきにもなるでしょう。
また、これまで流れていってしまうだけだった音声情報が、データベースとなって使える可能性も出てきました。そう考えると、結構夢が広がるなと。
なお、ログミーツは現在は法人向けに提供しており、自治体などの会議などでも利用されているそうです。今後、個人向けの展開も想定しているとのこと。NotionやEvernoteを使っている人は魅力的に感じるのではないでしょうか。