フィニッシュがとれなくなる、体の回転量とクラブの運動量の差とは?【うねりスイング実戦ラウンド編1/三觜喜一】

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◎フィニッシュで立っていられないのは「力み」が原因
アマチュア・プレーヤーを見ていて感じるのは、フィニッシュでまともに立っていられず、体勢が崩れてしまう人が多いということです。
プロゴルファーでも全力で振ったときには体勢はそれなりに崩れますが、あくまでもそれはレアケース。バランスよく立っていられる範囲の力加減で、本来は18ホールをプレーするのが一番いいかと思います。
なぜ立っていられないのかというと、その大きな原因は「力み」。力めば当然グリップも強くなりますし手首も硬くなります。
それだけでなくヒジも肩も、要は全部が硬くなります。そうなるとクラブと体幹が一塊で動き出し、そのことによって体のバランスが崩れ、まともに立っていられなくなるのです。
手首は360度回転し、ヒジも曲がります。肩も360度回るわけですから、とにかく関節を柔らかくしてクラブの先端を振ることを考えてください。
クラブの先端に自分の体が持っていかれて体がターンするような感覚が出てくると、誰でも当たり前のようにフィニッシュでバランスがとれます。
ゴルフスイングには「余り」という表現があります。
ゴルフクラブの動きと体の回転量のずれが起きるのが余りで、バックスイングを評価するときによく使いますが、フォローサイドでも余りがあるのは良くなく、クラブヘッドがフィニッシュに収まるタイミングで、体の捻転も同時に終わることが大切です。
体の回転が速すぎてもバランスがとれませんし、クラブの動きが速すぎてもバランスがとれません。
クラブがフィニッシュに収まるのと体の回転が同時に終わるには、体の回転量に対してクラブの運動量が多いことが条件となります。
そういった意味では、クラブの運動量を増やしてあげないと、バランスの良いフィニッシュはなかなかとれません。
あくまでもクラブヘッドが主役であり、クラブヘッドを動かすことができないと、クラブに振られる結果として作られる、バランスの良いフィニッシュにはなかなかなりません。
フィニッシュを自分で作りに行くと、単なる形作りになってスピード感が出なくなりますので、体の回転とクラブの運動を同時に終わらせるという癖をつけてください。