アプローチでは、まずランニングアプローチを覚えるべき理由とは?【うねりスイング実戦ラウンド編1/三觜喜一】

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◎可能ならば転がして寄せるのがゴルフの基本
アプローチショットでまず覚えるべきなのがランニングアプローチです。
ゴルフは最終的にパターのパッティングでカップインさせるように、転がして寄せたほうがチップインする確率が増えます。
にもかかわらずアマチュアはウェッジを使いたがりますが、入る確率が高いのは7番アイアンや8番アイアンですから、使えるならこれらのクラブで転がすというのがゴルフの基本となります。
サンドウェッジやアプローチウェッジで、しっかりインパクトして打っている人たちは、意外とこのランニングアプローチが苦手です。
なぜかというとランニングアプローチの基本は、クラブヘッドを一定の速度で振ることで、途中で加速しないので、インパクトを作りたいタイプには難しく感じるのです。
目の前にボールがあるとついクラブヘッドを強く当てたくなってしまうものですが、それをせずに、自分の振り幅を決めたら一定の速度でクラブを動かしましょう。そこにたまたまボールがあったんだ、という感覚にならないとランニングアプローチはうまく打てません。
インパクトでアクションを入れてしまうと、当たりが強くなりすぎてオーバーしてしまうので注意してください。
ランニングアプローチをする場合の構え方ですが、クラブのソールをぴたりと地面につけます。感覚的にはソールにタイヤが2本ついていて、芝の上でそのタイヤを転がすイメージです。打ち方はパターと変わりません。
転がすためのクラブを持っているのに、強めのハンドファーストで構える人がいますが、ハンドファーストに構えると強く当たりすぎてしまうので、シャフトが垂直になるように、あくまでもクラブのロフトなりにセットアップしましょう。
ボールの位置はスタンスのセンターからやや左ぐらい。これはクラブをセンターに置いたときのボールの位置ということです。
そうすることでロフト通りの出球の高さで打ち出せますし、番手なりの距離を転がすことができます。ボールを右に置きたい場合はウェッジを使ってください。
ボールとの距離が遠いとそれだけで振り幅が大きくなりやすいので、ランニングアプローチの場合は、靴1足ぶんを目安にしましょう。スタンスの幅も左右の足の間に靴が1足入るぐらいで十分です。
ボールに近く立つことでクラブヘッドが立ち気味になりますから、そのぶんクラブを短く持ちます。オープンスタンスに構える人がいますが、地面が平らな場合はその必要はありません。
まっすぐ立ってまっすぐ振れば、ボールに余計な回転がかからずまっすぐ転がすことができす。
振り子運動がスムーズにできない人がいますが、振り子運動の前提として「クラブヘッドの重さを利用する」ということがあります。
アドレス時に重さを感じ取れないと、振り子運動はしにくいので、クラブを持ったときに重さを感じ取ることが重要です。
クラブヘッドを持ち上げるとヒジにゆとりが出てきますので、その状態で前傾姿勢をとると、ヒジがやや曲がったパッティングをするときのようなアドレスになります。
そのアドレスからクラブを振ると、腕がスムーズに動きますし、クラブヘッドの重みを感じながらの振り子運動がしやすくなります。