実家の味噌汁の味が瞬時に届く!?イオン泳動を利用した塩味通信システム「TeleSalty」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

旅行や帰省が難しくなっている昨今、ご当地料理や実家の味を恋しく感じている人も多いのではないだろうか。
それをもし、自宅にいながら瞬時に味わえるとしたら? 明治大学の研究室が開発した「TeleSalty」は、そんな魔法のようなことを可能にするかもしれない注目の技術だ。
イオン泳動で同じ塩味を瞬時に再現
「TeleSalty」は、遠隔でも同じ濃さの塩味をリアルタイムで体験できる通信システム。
料理にセンサーを入れると、塩化ナトリウムの濃度値を計測し、遠隔地の受信部にデータが送信される。受信部ではデータに基づいて食塩水の中でイオン泳動が行われ、料理と同じ塩味が再現されるしくみだ。
実証実験では、岐阜県でつくられた味噌汁の塩味を、東京の食塩水でリアルタイムに再現。岐阜で味噌汁に水を足したり塩分を足したりすると、東京の方でも味の変化が瞬時に感じられる。
また、岐阜県でつくった味噌汁を新幹線で運搬し、東京で飲み比べた結果、同じ塩味が再現できていることも確認された。
この技術によって、例えば遠く離れた場所でも同じ食体験を共有したり、味を確認しあいながら調理指導を行えたりと、多様な使い道が期待される。
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近い将来、お取り寄せしなくても、本場の味を自宅ですぐに味わえるようになるかも?
TeleSalty
明治大学総合数理学部 宮下芳明研究室