空想こそが未来を作る。科学者たちが夢見る超小型ブラックホール内蔵の蓄音機「Black Hole Recorder」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

ブラックホールを制御できるようになったら、HDDみたいにデータストレージに使えるかもしれない。
そんな空想から生まれたのが、Useless Prototyping Studioによる「Black Hole Recorder」。ブラックホールを大容量情報ストレージデバイスとして活用する未来を空想し、その未来の可能性を蓄音機という形にして表現した未来の蓄音機の「模型」だ。
月の質量に相当する物体を約0.1mmの大きさに圧縮することで生成したブラックホールにデータを格納する設定で、保存容量は、10那由他バイト(1052GB)。
HDDの容量などでお馴染みの「ギガ」が10の6乗で、那由他は10の60乗。
桁をぜんぶ書くとこれだけ0を書く必要があるほど、膨大なのだ。
10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
科学的理論・仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化する「Useless Prototyping Studio」
Black Hole Recorderをデザインした「Useless Prototyping Studio」は、科学的理論・仮説が持つ未来へのポテンシャルを可視化するために設立されたスタジオ。
参加組織は、理化学研究所「 iTHEMS」と、コンテキストデザイン・スタジオ「SCHEMA」、イノベーションデザイン・ブティック「addict」となっている。
Useless Prototyping Studioは、いまはまだ何の役に立つかわからないが、未来を一変させるかもしれない新しい理論や仮説。 目先の有用性だけにとらわれるのではなく、好奇心のままに未来の可能性を創造することが大切だと考え、発足したという。
将来的には、パラボラアンテナなどを活用して、 録音した音を電波としてブラックホールに送信するという、人類初のブラックホールへのデータ書き込みを計画しているようだ。
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アインシュタインの相対性理論がGPSのズレ補正に使われているように、生まれた当時では、どんな応用が利くか分からないのが科学的理論。人の好奇心が、いつかブラックホールまでも制御できる理論を生み出すかもしれない。