「砂糖不使用」「ノンシュガー」の表示に惑わされない【眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話】

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 健康志向の高まりから、「糖質ゼロ」をうたった商品がスーパーやコンビニエンスストアに並んでいます。これらの商品はありがたい存在ですが、「低糖質」の定義はないのです。
 さらに気を付けなければいけないのが、「糖質ゼロ」「低糖質」に似た表現の商品が多いことです。中でも紛らわしいのが「糖類ゼロ」「低糖類」という表示です。言葉は似ていますが、中身はまったく違います。「糖質」は炭水化物の一種で、体のエネルギー源になるものです。一方の「糖類」は「糖質から三糖類以上の糖とその他を除いたもの」の総称で、血糖値を上げます。
 一方の「糖類ゼロ」は、食品100gあたりの糖類量が0・5g未満、「低糖類」は食品100gあたりの糖類量が5g以下という定義があります。糖類がゼロであっても糖質はゼロでないということ。消費者庁の栄養成分表示ガイドラインには低糖質についての規定がありません。「糖類」で商品に強調表示をする商品が相応にあります。それに惑わされないように気を付けましょう。
 ただしドリンクの場合、「糖類ゼロ」であれば、主に使用されている糖アルコール(糖質)は基本的に血糖値を上げないため、実質的に糖質ゼロと考えて大丈夫です。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
山田 悟 (著)