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※ 視聴回数は1日1回更新されます。おかずを増やす際は、豆腐や野菜の小鉢などを1品追加しましょうとお話ししましたが、野菜にはビタミンやミネラルといった栄養素が豊富に含まれていますし、「第6の栄養素」ともいわれる食物繊維も同時に摂ることができます。
食物繊維を摂取すると、腸内に存在する腸内細菌の働きで短鎖脂肪酸という一種の脂に変わり、それが血糖値上昇の抑制につながるということが2014年にフランスの研究グループによって明らかにされました。食事後、血液中のブドウ糖は体の各細胞に取り込まれますが、その際、食物繊維は脂肪細胞側だけにふたをして、筋肉への取り込みを優先させるという働きをするとの研究報告があります。
糖質制限において重要な役割を果たす食物繊維ですが、炭水化物を制限し、主食やイモ類などの摂取量が減ると、食物繊維の摂取不足に陥る恐れがあります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人男性の食物繊維の摂取量の目標は1日20gです。これを野菜やキノコ、海藻類に換算すると約400g となります。生野菜サラダ1人前の量が約100gですので、1回の食事で同量の野菜を摂るよう心がけてください。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
山田 悟 (著)