食事に注意して運動を習慣化し、体調を管理する――体のメンテナンスに気を配る人は少なくありません。運動や食事にくわえて、世界のエグゼクティブやトップアスリートが、こぞって意識しているのが睡眠です。
超一流と呼ばれる人ほど意識が高く、あらゆる分野で最先端の情報をいち早く取り入れ、パフォーマンスの向上につなげています。マーケティング用語でいえば、アーリーアダプター(初期採用者)といったところでしょうか。
一方、「睡眠なんてただの休息。少しくらい寝なくても平気!」と考える人も、社会には一定数存在します。そんな人たちは、同じくマーケティング用語でラガード(採用遅滞者)といわれます。「全然寝ていなくてさ……」などと、寝ていない自慢をする人たちは、このタイプに含まれるでしょう。
しかし、寝ていないことは自慢できることではありません。日本において、「睡眠が正しく管理されていないことによる経済損失は年間15兆円」という試算もあります。睡眠不足は産業事故をはじめ、社会全体で大きな損失を生むのです。
睡眠は仕事のパフォーマンスや、日常生活の質に影響します。「超一流」の姿勢に学び、睡眠について理解することからはじめましょう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修/西野精治