睡眠不足の運転は飲酒運転より危険!?【眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話】

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 睡眠負債を抱えた状態での運転は、アルコールや薬物摂取時の運転と同じくらい危険です。
 睡眠負債を抱えているときの判断力やパフォーマンスの低下は、これまでの研究からも明らかです。一見、正常に活動しているように見えたり、本人の自覚がなかったりするぶん、むしろ飲酒運転より危険かもしれません。
 アメリカの学会誌『Sleep』に、夜勤がある科(内科など)の医師と、夜勤がない科(放射線科など)の医師20名を対象に、日中の覚醒状況を比較した調査結果が発表されています。
 その調査によると、夜勤明けの医師は、本人も認識していないほど瞬間的な居眠り(マイクロスリープ)をしていることがわかったのです。マイクロスリープとは、脳波から読みとることができる眠りの状態で、1秒足らずの瞬間的なものもあれば、10秒程度つづくこともあります。
 夜勤明けの医師にみられたマイクロスリープは、最長4秒ほどもありました。ところが、たいていはほんの一瞬の短い眠りであるために、本人も気がつかない場合が多くあります。これがマイクロスリープの怖さです。
 たとえば、時速60㎞で車を運転しているとすれば、4秒眠っているあいだに70m近くも進んでしまいます。寝不足の日には、絶対に運転してはいけません!
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修/西野精治