「朝型」「夜型」は、ときには変わる【眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話】

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 朝から活動的な「朝型」の人と、夜ふかしが得意な「夜型」の人の割合は、きれいな山型の曲線を描く正規分布です。半分ほどはどちらでもなく、ある程度の朝型と夜型が20%ずつ、極端なタイプが5%ずつの分布です。
 1日のなかでの体温の変化を比べると、朝型か夜型かがわかります。平均より前の時間帯にずれていれば朝型、後ろにずれていれば夜型ですが、その差はせいぜい2〜3時間程度です。
 朝型は、早朝から体温が上昇するので、覚醒の準備が早く整い、目覚めてすぐに活動をはじめられます。そして、夜になると体温が急激に低下するため入眠しやすく、眠りにつくまでの時間が短いのが特徴です。
 一方、夜型は夕方から夜にかけて体温の高い状態がつづくので、夜遅くまで元気にすごせます。その後、平均より遅い時間帯に体温が下がりはじめ、早朝にもっとも低くなります。朝の体温上昇も遅いので、覚醒レベルが上がるのも遅く、昼すぎくらいまですっきりしません。
 極端な「朝型」「夜型」は、遺伝で決まっているケースが大半とはいえ、多くの人は遺伝だけでなく、年齢や生活環境などの影響も受けるので、朝型、夜型が変わることもあります。
 ただし、異なる型へ変更することは遺伝的な素質に逆らうため、あまりおすすめしません。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修/西野精治