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※ 視聴回数は1日1回更新されます。俳優・伊藤健太郎の主演映画『十二単衣を着た悪魔』の公開記念舞台あいさつが7日、都内で行われ、三吉彩花、村井良大、笹野高史、黒木瞳監督が出席した。
冒頭、司会の笠井信輔氏から伊藤の欠席がアナウンスされ、配給会社・キノフィルムズのコメントを代読。「まずは今回の事件で被害を受けた方に謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈り申し上げます」とし、上映については「さまざまご意見があると思いますが、多くの方々からメッセージをいただいたこと、大勢のキャスト、スタッフが長い時間をかけて尽力してきたことに対して、報いたいという思いで配給会社として決断したものとなります」と説明した。
また、報道陣に向けて「関係各社様におかれましては、ご理解、ご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。舞台あいさつについては、映画公開についてもそうであるように、映画を楽しみにしているお客様への機会を作ることが趣旨となりますので、これより先は、伊藤さんの件についてはお話を控えさせていただきます。マスコミの皆さま、ご理解いただきたく思います」と、異例のコメントを寄せた。
その後、登壇した黒木監督は「きのう11月6日、初日を迎えました。ご覧になってくださった全国の皆さまに感謝します。本当にありがとうございます」と笑顔であいさつし「スタッフのみんな、キャストのみんなに支えられて作品を完成させることができました」と安堵の表情を浮かべた。
同映画の公式サイトでは、伊藤の逮捕直後に「逮捕されてからの数日間、事実確認をしながら、関係各所と本作品公開についての協議を重ねて参りましたが、昨日10月30日の夕刻に釈放されたことを受け、予定通り11月6日より全国の劇場にて公開させて頂く運びとなりましたことを、ここにご報告申し上げます」と発表していた。
原作は、脚本家・小説家の内館牧子氏が「源氏物語」を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』。伊藤が就職試験59連敗中の実家暮らしのフリーター・伊藤雷、三吉が“悪魔”と例えられることもある弘徽殿女御を演じ、女優として活躍し、『嫌な女』(2016年)で監督デビューを果たした黒木がメガホンをとる。