『フジロック』今年の開催中止 来年8月に延期「この危機的な状況を無視できない」【動画でわかる!注目芸能ニュース】

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 8月21~23日に開催予定だった野外ロックフェス『FUJI ROCK FESTIVAL’20』(新潟・苗場スキー場)が、新型コロナウイルスの影響で今年の開催を断念し、来年8月に延期されることが5日、公式サイトで発表された。今回で24回目の開催となる予定だった同フェスで全日程が中止となるのは初。なお、購入済みのチケットについては、来年のフジロックでも有効となる。
 公式サイトでは「フジロックに携わる全ての皆さまの安全と健康を考慮し、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、8月21日(金)、22日(土)、23日(日)に予定しておりましたFUJI ROCK FESTIVAL’20の開催を断念し、来年の8月へ延期する事にいたしました」と発表した。
 中止の背景については「新型コロナウイルス感染のパンデミックな状況が一日も早く正常化することを期待し、今年も予定通りのフェスティバル開催を目指し、準備してきました。 しかし、緊急事態宣言が解除されてもなお世界的に収束の目処は立っておらず、現時点において日本への入国拒否対象地域の拡大など、厳しい制限措置は未だに解除されていません」とし、「そして、何よりも人々の健康と安全、私たちの生命を脅かすこの危機的な状況を無視することは出来ません」と説明。
 続けて「刻一刻と変わる国内外の状況を日々観察し、政府機関の発表も踏まえスタッフ一同、開催の実現に向けて何度も協議を重ねてきました。そのために、皆様へのご案内に時間を要する結果となりました事を心よりお詫び申し上げます」と伝えた。
 なお、購入済みのチケットについては、「来年のフジロックでも有効となりますので、保有したまま来年ご利用いただくことも可能」。払い戻しも対応するとし、詳細は後日改めて発表される。
 フェスを主催するスマッシュの日高正博代表は、「来年は今年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で、楽しもう。約束するよ。そして、今年のチケットをキープしてくれた人達に、記念になるような面白いプレゼントも考えています」とメッセージ。「こんな時だからこそ、フジロックでみんなと少しでも勇気と元気を分かち合えたらいいなと思っていたんだけど、本当に残念だ。ゴメン。皆さん、くれぐれも体に気をつけてください」と呼びかけている。
 今年のヘッドライナーは、21日に昨年のアメリカ最大の野外音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』のトリを飾るなど目覚ましい活躍を見せるテーム・インパラ、22日は2006年の出演以来、14年ぶりとなる5人組バンドのザ・ストロークスが出演予定だった。
 また最終日23日のダブルヘッドライナーは、ダンス・ミュージック・デュオの電気グルーヴと、2009年に亡くなったミスターフジロック・忌野清志郎さんの盟友らが多彩なゲストを迎えて豪華絢爛なロックン・ロール・ショーを繰り広げる『忌野清志郎 Rock'n'Roll FOREVER』の出演が決まっていた。