世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。フランスのニュースチャンネルが伝えた“モデルの加工写真への表示義務”について、日本テレビ・国際部の小野高弘デスクに話を聞いた。
フランスで、広告用の全ての写真においてモデルが痩せているように加工するなどデジタル処理を施した場合、「画像が加工されている」とするラベルを表示することが、新たな法律によって義務付けられた。違反すると、約500万円の罰金が科せられるそうだ。ネット上ではこんな声が上がっている。
「さすがフランス、対応が早い」
「不自然な体形のモデルの写真が本当になくなるのか」
「モデルの摂食障害を防ぐ上でもよい取り組み」
――この話題について小野さんの考えをフリップに書いて頂きました。
私はこう思います。「みんな違って みんないい」
若い人は、栄養や健康の知識が無いまま、スリムになることだけに突き進んでしまいますよね。だから、痩せることばかりに考えが偏っちゃうと思うんです。
私は仕事で、3年間ニューヨークで生活をしていた事があって、その時に「いいな」と思ったのは、そこにいる人たちはみんな個性的なんですね。それは、服だけではなく体形もなんです。“私は私”、このスタイルがある。
(ニューヨークは)“人種のるつぼ”といいますから、世界中から色んな人種の人がやってくるので、画一的な価値観があるわけではないんですけれども、みんながそれぞれ個性を発揮して、のびのびと“私のスタイル”というのを前面に押し出して街を闊歩(かっぽ)している姿っていいなと思いましたね。
――決して“健康な体”イコール“痩せた体”ではないですし、そういった意味ではファッションの中心であるフランスで、こうした法律ができたというのは大きな1歩かもしれないですね。