育児と仕事の両立…不安解消2つのポイント

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日テレNEWS24

 世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回は「仕事と子育て、『両立』不安」というテーマで、産後女性のキャリア支援を行っている池原真佐子さんの意見を聞く。
 民間の人材育成会社が、出産を経験していない働く女性に「仕事と子育ての両立に不安を感じた経験があるか」と尋ねたところ、92.7%の人が「はい」と答えた。
 ネット上ではこんな声があがった。
「子育てが大変で、仕事どころじゃなくなる」
「会社というより社会の問題」
「出産前と近い仕事ができる安心感があれば」
――池原さんはワンオペ子育てと仕事を両立されていますが、この話題についての考えをフリップに書いていただきました。
 私が書いたのは、“キラ・モヤ症候群”というものです。
――“キラ・モヤ”というと…
 これは私が勝手に考えた言葉なんですけれども、いま“育キャリカレッジ”といって、ワーキングマザーのキャリア支援を行う事業をやっております。
 そこでたくさんのワーキングマザーと話してみて思ったのが、彼女たちはキラキラした遠いロールモデルを見過ぎていて、自分がこう(理想的に)なれないなということでモヤモヤしていることが非常に多いと感じています。
――それで、“キラ・モヤ”。この“キラ・モヤ症候群”の不安を無くすためにはどうすればいいのでしょうか?
 私が思うに、ポイントが2つあります。1つめは「ロールモデルと本音で話す」ということです。どれだけキラキラして見えるロールモデルであっても、実際は本当に苦労しながら、ドロドロしながら毎日を過ごしている。そういうことを知ればもっと安心できるし、「私もこうなれる」と、きっと思えるんじゃないでしょうか。
――池原さんも「体が2つ3つ欲しい」とおっしゃっていますもんね。
 実際に、私も本当にすごく大変な思いをしてやっているので、そういうことをきっと色んな人がもっと発信していけばいいなと思っています。
――そして2つめは…
 「自分について深く知る」ということです。ワーキングマザーで一番大切なのは“何のために働いているのか”そして“母親とはどういうものか”というものを、自分の中できちんと言葉にして整理することがとても大事だと思っています。
 実際に書いたり、自分を見つめ直したり、人と話す中できっと見えてくるんではないかと思っています。
――池原さんはそれでどういった答えが出たのでしょうか?
 私自身、母親もずっと働いていて、やっぱり自分が働くということは楽しいことである、その楽しい姿を子どもにも見せてあげたいということが、私の中でひとつ明確にあります。
――悩んでいる女性の方々にぜひ実践していただきたいと思います。