北独特の“下品な言葉攻撃”どんな狙いが?

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日テレNEWS24

北朝鮮は国営メディアなどでたびたび、他の国を非難する報道を行っていますが、その言葉選びが非常に独特です。どんな狙いがあるのでしょうか。
北朝鮮による“言葉の心理攻撃”。その矛先は、日本にも――
「安倍一味は、面の皮が熊の足の裏のように厚い」(朝鮮アジア太平洋平和委員会)
無条件の首脳会談を呼びかけた日本政府を、北朝鮮は痛烈に非難。更に、河野外相が、経済制裁の解除には「北朝鮮の正しい決断」が必要との見解を述べると――
「日本に、いくら人がいないとしても、河野のような低質人間が外相を務めているのは、嘆かわしさの極みである」(朝鮮アジア太平洋平和委員会)
舌鋒鋭い非難の標的は、韓国の文在寅大統領にも。朝鮮戦争を「北朝鮮の侵略」と発言したところ、名指しは避けつつも――
「思考と精神が麻痺した者の怪異な醜態と言わざるを得ない」(わが民族同士)
相手を非難する独特の言い回し。脱北者で北朝鮮政治に詳しい専門家は――
「(北朝鮮は)相手方の精神状態に最大のダメージを与えることに焦点をあてて、どうすれば、さらに下品で驚くような用語を作り出せるかに力を注いでいる」
言葉による心理攻撃は、非核化をめぐる交渉相手のアメリカにも。強硬派の代表格、ボルトン大統領補佐官を一刀両断――
「彼のような人間の出来損ないは一日でも早く消え去るべきだ」(北朝鮮外務省)
しかし、トランプ大統領については――
「敬愛する最高領導者同志は誰も予想しなかった、このような場を用意してくれたトランプ大統領の決断と勇気に改めて謝意を表し…」
北朝鮮の国営テレビは、先月末、金委員長と3回目の対面を果たしたトランプ大統領を称賛。北朝鮮としては、金委員長とトランプ大統領の信頼関係をテコに、非核化交渉を、有利に進めたい考えがありそうです。