「涙を流す子」からくり人形に込めた思い

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日テレNEWS24

「泣きたくても泣けない時に回す」からくり人形がSNSで話題になっている。「涙を流す子」と名付けられた作品、どんなものなのだろうか。
目から大粒の涙。流した涙で水たまりができる。泣きたくても泣けない時に回すからくり人形として、SNSで話題の“涙を流す子”。作者は金工作家の福田英生さんだ。
福田さん「小さい子が泣いていたら、おもしろいというか、ちょっと作ってみたいと思って。それが感動だったり、せつなかったり、さびしかったり、思いが動くというのがテーマ」
作品を動かすことで見る人の心を動かしたい。福田さんは思いついたイメージをスケッチし作品に落とし込んでいる。からくりの仕掛けは独学だ。
涙を流す子は、木の台座部分に仕掛けを隠している。下の部分にはミニ水槽がある。台座の中にはスポイトと特殊な形の歯車が隠れている。持ち手を回すと歯車が回り、スポイトで水を吸い上げ涙が流れる仕組みだ。
福田さんは、日常のささいな瞬間を作品に投影している。何かを気にしている犬。蛇がでてきてびっくり!かごの中の鳥。喜びの瞬間を表現した作品や、もの悲しさを表現した作品もある。宝物と名付けられた作品は、親子が見つめ合ってキスをする。ささやかな時が大きな宝物であることを伝えている。