木彫りクワガタが超リアル「魅力伝えたい」

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日テレNEWS24

リアルなクワガタの彫刻が話題になっている。虫が苦手な人もこれなら手元に置いてみたいと思えるかもしれない。
このクワガタは木でできた彫刻。リアルな足や触覚の部分など細部までこだわり、見た目も大きさも本物そっくりだ。チョウチョの彫刻もある。
作者は、美術作家の福田亨さん。木象嵌(もくぞうがん)という木で作ったパーツを組み合わせて模様を作る技法で、さまざまな昆虫を作っている。
例えば、このチョウチョ。あらかじめ作った色の違う木のパーツを組み合わせてできあがる。白、茶色、黒、赤と4色が使われているが、色を塗ったわけではない。全て木だけでできている。パーツを作るだけで何日もかかり、1体作るのに1か月近くかかる。
福田さんの家には160種類の木材がある。赤、黄色、緑、黒、白。すべて天然の木の色だ。さまざまな木材を使い分けて、昆虫の繊細な色を表現している。木は店で買ったものや自分で山に行き、見つけてくることもある。
福田さんが暮らすのは、北海道で1番人口が少ない音威子府村。自宅近くの山が創作の源だ。珍しい昆虫もいる音威子府の山。制作に打ち込める場所を求めて2年前に移住した福田さん。日々、山で虫を捕まえて観察し、その虫たちをモチーフに彫刻を作っている。
福田さん「自分が感動するところを、伝えたいというのがあるので、身近な生き物がどれだけおもしろいのかとか、自分の作品を通して生き物の魅力が伝わればいいなという思いで作っています」