農業の人手不足を解消?2万6千の野菜を育てるロボット「Iron Ox」

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Viibar inc.

bouncy / バウンシー

室内栽培の自動化が発展すれば、農家の人手不足を解決できるかも?
米シリコンバレーに登場した「Iron Ox」は、全ての栽培過程を自動化した室内農場。オフィスに隣接した743平方メートルの室内農場は、1年間で2万6千個のレタスが生産可能だという。
詳しい情報は公式サイトからチェックできる。
人工知能「The Brain」が2台のロボットを操る
「Iron Ox」では、独自に開発した人工知能「The Brain」を使い円滑に運営している。
「The Brain」が人間の代わりに室内環境やロボットの位置を把握し、栽培用のロボット2台に適切なタスクが割り振るのだ。
栽培した野菜を運ぶ力持ちの「Angus」
人工知能「The Brain」によって実際に動かされるロボットの1台目は「Angus」という名前で、重量が450kgもある自動車サイズのロボットだ。
その大きさの理由は、「Angus」の主な仕事が野菜の入った300kg以上の箱を運ぶことだからだ。野菜の成長段階に合わせて適切な場所に移動させ、農場内の配置を円滑に移動させてくれる。
苗のお世話をする「Robot Arm」
人工知能「The Brain」によって実際に動かされるロボットの2台目は「Robot Arm」。
機動性に優れたロボットで、目のようなカメラと器用なアームを搭載している。
苗植えや害虫駆除ができ、病気に感染した作物を発見したら駆除もしてくれる。
人工知能なので機械も失敗を繰り返して成長していく。
「Angus」は最初、野菜と水の入った箱を速いスピードで移動させてしまい、何度も水をこぼしてしまった。
ただ、失敗を繰り返す内に学習し、今では適切な速度で水を運べるように成長している。
農業の人手不足と、フードマイレージのソリューションに?
近年、日本以外の国でも農業における労働人口の減少が問題視されている。
「Iron Ox」は全自動で栽培してくれるので、将来的には「人間は収穫されたものを確認するだけ」という状態にしてくれる可能性がある。
農産物の生産をテクノロジーにまかせられれば、農業の人手不足を解決する1つの解決策になるかもしれない。
また、採れた野菜を遠くに運ぶ際にはCo2が排出されてしまう。
野菜を効率よく「Iron Ox」で栽培することができれば、狭い人口密集地でも自給自足が実現できる。
遠方から野菜を輸送する際に排出されるCo2を極端に減らす可能性も秘めているのだ。都心でも採れたてで美味しい、エコな野菜を楽しめる日がくるかも?