分身の術でライブ演奏? 映像版ミュージックルーパー『VideoLooperSystem』

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Viibar inc.

bouncy / バウンシー

忍者だったら自分の身体だけで実現できるのかもしれませんが。
音をその場で録音しループサウンドにして、次々と音を重ねていく、そんなライブ演奏を見たことがある人は多いと思いますが、柴田一秀氏と木村佳氏のユニットKKKS(クックス)による『VideoLooperSystem』は、それに映像もくっつけるという作品です。
『VideoLooperSystem』は2018 アジアデジタルアート大賞の学生カテゴリー、エンターテインメント(産業応用)部門で大賞を受賞しました。
ライブで作っちゃうのがすごい
カメラとプロジェクター、スイッチとしてのフットペダルで構成されたこのシステム。
使い方はミュージックルーパーと同じ。生演奏で、音だけではなくビデオも撮り、音とビデオをループで壁に投影します。
できあがるのは……まるで分身の術かのように、同じ人が同時に違うパートを演奏している姿!
フットペダルのオン/オフで、5パターンの音&ビデオを消したりつけたりできます。
大勢が映っているとにぎやかだし、全部を消すと……元は自分の映像を映していただけなのに、なぜか寂しい!
音の変化が目でもわかる、そんなライブをその場で作れる。
すごいです。
KKKSは今後も、視覚的な効果と聴覚的な効果の融合を図ったライブパフォーマンスを展開していくそうです。
演奏後に編集で似たようなことをしている映像は多数ありますが、生演奏で実現するのは面白いですね。さっそく使って欲しいアーティストの名前が何人か頭に浮かびます。なのるなもないとか。