絶滅寸前からの大逆転…奇跡の動物3選【どうぶつトリビア】

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ドードー、ニホンオオカミなど、さまざまな原因で絶滅してしまった地球上の動物たち。しかしその一方で、絶滅寸前までいきながら、その後生息数を大幅に回復させたものもいます。そんな「奇跡の復活」をとげた3つの動物をご紹介します。
【その1】カンムリシロムク 14羽→1000羽
インドネシアのバリ島のみに生息する美しい鳥。環境破壊、乱獲により野生の個体数は14羽に激減。しかし動物園での繁殖に成功し、現在は世界で1000羽以上飼育されています。
【その2】ヨーロッパバイソン 12頭→4000頭
世界遺産のラスコーの洞くつ壁画にもその姿が描かれるなど、古代から欧州に生息していたヨーロッパバイソン。乱獲で野生の個体は絶滅。その後動物園での計画的な繁殖で4000頭に増加。再び野生に戻す試みも行われています。
【その3】シフゾウ 50頭→1500頭
「ひづめはウシ、頭はウマ、体はロバ、角はシカ」に似ていると称された、中国の伝説の霊獣。中国語では四不象(スープーシャン)で、小説「封神演義」にも登場します。1920年に絶滅するも、イギリスの貴族が所有する50頭が発見され、現在は1500頭まで回復。
無事復活をとげたものの、いずれも絶滅の原因には人間が大きな影響を及ぼしています。また、絶滅危惧種をまとめたIUCN(国際自然保護連合)の「レッドリスト」には、2018年時点で3600種以上の野生生物がリストアップされています。今まさに危機にひんする生き物たちの状況に、私たちはもっと目を向けるべきなのかもしれません。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、高橋一生主演テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(関西テレビ放送)監修。