動物にまつわる意外な「高給職業」3選【どうぶつトリビア】

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獣医師、飼育員、ペットトリマー……世の中には動物にまつわるさまざまな仕事が存在しますが、一般にはあまり知られていない職業もたくさんあります。今回はそのなかから高収入が期待できる、3つの職業をご紹介。
【その1】牛削蹄師(ぎゅうさくていし) 年収約1000万円
草食動物にとって、ひづめは命。伸びすぎてしまうと、歩行のバランスに支障をきたし、牛にもストレスがたまります。牛削蹄師は、伸びた牛のひづめを切り整える専門職。人間の爪とは硬さや伸び方が異なり、削蹄には熟練の技術が必要です。民間の専門資格もありますが、高収入の達人削蹄師は日本で数名しか存在しません。
【その2】ヒヨコ鑑定士(初生ひな鑑別師) 年収約600万円
生まれたばかりのヒヨコの性別を鑑別する職業。育成する性別を間違えると、養鶏業では大損害になります。機械による判別は現在の技術では実用化が難しく、専門家の手作業による鑑別が主流となっています。腕のいい鑑定士には依頼が集中し、高収入に。日本の鑑別技術の評価は高く、海外で活躍する人も多数います。
【その3】ペットフードテスター(米国) 年収約800万円
ペットフードの栄養価や匂いや味を評価する仕事。ペットの反応を判別し、自分でも試食してリポートにまとめ、新製品の開発に役立てます。栄養学の基礎知識だけでなく、動物の「好み」を熟知しておく必要があります。一方で、テストする動物の舌が肥えないようにするのも、フードテスターの苦労のひとつ。米国では初級のフードテスターは年収330万円前後、専門家レベルになると年収800万円ほどと言われます。
いずれも専門的な技術や知識のいる大変なお仕事。でも動物好きなら挑戦してみる価値アリかも!?
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、高橋一生主演ドラマ「僕らは奇跡でできている」監修。