一世風靡(ふうび)アニマル、ウーパールーパーの真実【どうぶつトリビア】

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80年代に日本で大ブームを巻き起こしたウーパールーパー。実はその飼いやすさから、ペットショップでは現在も人気の動物です。
「ウーパールーパー」はペットネームで、正式名は「メキシコサンショウウオ」。メキシコのソチミルコ湖周辺のみに生息する、サンショウウオの仲間です。大人になっても幼生時のエラが消えないのが特徴ですが、条件によってはほかのサンショウウオと同様に、エラが消失し陸棲(りくせい)になることもあります。
ブームとなった白い個体は、ペット用に養殖されたアルビノ種で、野生の個体は黒褐色をしています。ペット用ウーパールーパーの個体数は安定していますが、この完全な野生種は現在絶滅寸前となっています。
「黒いウーパールーパー」が安全に暮らせる日は来るのでしょうか……。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。