「耳」に注目。野生ネコと家ネコの違い【どうぶつトリビア】

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2月22日は「ネコの日」。ネコについてもっと知りたくなる、ネコがもっとかわいくなるトリビアをご紹介。
トラ、ライオン、サーバルなど、ネコ科動物の耳の後ろに必ずあるのが虎耳状斑(こじじょうはん)と呼ばれる模様です。
顔の表情で複雑なコミュニケーションをとるイヌ科に対し、ネコ科は耳の動きで気持ちを伝えます。例えば、耳がそばだっていれば「強気」を表し、後ろに寝ていれば「降参」を示します。ネコ科はこの耳によるコミュニケーションが発達したため、模様も進化したと言われます。
しかしネコ科のなかで、飼いネコ(イエネコ)にはこの虎耳状斑がありません。家畜化する過程で消滅したとされます。
もし野生のネコと飼いネコを見比べる機会があったら「耳の模様」に注目してくださいね。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。