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※ 視聴回数は1日1回更新されます。大みそかの格闘技『RIZIN.33』のメインイベントで行われた「バンタム級トーナメント」決勝戦で、扇久保博正(34)が朝倉海(28)を下して頂点に輝いた。大本命と期待され、3年連続で大みそかのメインイベントに登場した海だったが、今年も勝利を飾ることができなかった。
この日の2試合目で瀧澤謙太(27)を下した海と、3試合目で井上直樹(24)を下した扇久保による決勝は、昨年8月のバンタム級王座決定戦のリマッチとなった。その試合で勝利していた海は、1ラウンドから前戦同様に打撃でプレッシャーを仕掛けていくが、扇久保もローキックを返す。残り2分、グラウンドで上になった扇久保がマウント状態でチャンスを迎えるが、海は立ち上がってピンチをしのいだ。
2ラウンドになっても扇久保がリーチ差を感じさせない打撃とタックルを効果的に繰り出し、海にチャンスを作らせない。残り1分を切るとパンチを次々と海の顔にヒットさせあわやという場面も作り出した。
2人にとってこの日6ラウンド目となるファイナルラウンド、判定では不利になる海が前に出るも扇久保も引かずに打ち合いに応じる。打撃狙いの海の裏をかくようにタックルを仕掛けて時間を使うなど、自分の得意な技で戦い続ける扇久保。トータルで30分も戦い続けたことを感じさせないパワーを最後まで見せた。
判定はジャッジ3人ともが扇久保を支持。16人が参加し半年に及ぶトーナメントを見事に制した。
「優勝したら恋人にプロポーズ」と宣言していた扇久保は、「ずっとここまでボクを支えてきてくれた彼女の京香さん、本当に支えてくれてありがとう。もしよかったら…、ボクと結婚してください」と有言実行で愛を告白。京香さんはイエスの返事で「必ず幸せにします!」と、一夜にして二つの幸せをつかんだ。