市村正親「動く限り、役を演じ切る!」

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俳優の市村正親(73)が7日、都内で行われたミュージカル『ミス・サイゴン』製作会見に出席した。
同ミュージカルは、1992年からの1年半のロングランでの日本初演以来、通算上演回数1463回を重ねた大ヒット作。舞台は、ベトナム戦争陥落間近のサイゴン。エンジニアの経営するキャバレーで知り合ったベトナム人の少女・キムと米兵クリスの愛、サイゴン陥落での別離。戦後の運命的な再会。キムの子・タムへの究極の愛、これらすべて歌で表現する物語。
92年の初演から、足掛け30年にわたりエンジニアを演じることになる市村。今後の目標を聞かれると「『ミス・サイゴン』に関して言えば、半永久的にやれると思っています。車いすに乗りながらでも、しがみついてでもやるのが目標です」と生涯演じきることを誓う。
これだけ長く演じられる秘けつを問われると「日頃の努力です。あと、お芝居の神さまが『エンジニアは市村が墓場に行くまでやらせてあげたい』と思っているのかも。僕も元気ですし、(神さまに)気に入られているんじゃないですかね(笑)」と運命的な役でもあると話した。
長男、次男の2人の子どもの存在については「生きがいですし、この子たちのために命をあげようと思っています。そのくらい子どもに対する気持ちはありますし、子どもを持ってみて初めてわかりました」と生きる糧になっているといい「下の子も一生懸命、歌の勉強もしているので、そのうち親子3人で」と親子共演も目標に掲げた。
今回は、エンジニア役を市村、駒田一、伊礼彼方、東山義久。キム役を高畑充希、昆夏美、屋比久知奈が演じる。上演は、東京・帝国劇場で7月29日から8月31日まで。その後、大阪、愛知、長野、北海道、富山、福岡、静岡、埼玉でも開催される。