おしっこを有機肥料にリサイクル!?公衆トイレの新しいカタチ「GreenPee.」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

2018年からオランダのアムステルダムで試験的に設置されている男性用公衆トイレ「GreenPee.」。従来とは見た目も機能も異なる、まったく新しいタイプの公衆トイレだ。
上から植物が生えていて一見ただのプランターのようだが、側面の開口部が小便器になっている。尿は消臭効果のある麻繊維で満たされた内部タンクに溜まるしくみだ。
タンクの中身は尿と麻繊維との混合物として回収され、農業や植物栽培に使用可能な有機肥料にリサイクルされる。
満杯が近づくとメッセージを自動送信するスマートセンサーをオプションで付けられるなど、管理のしやすさも考慮。毎回水を流す必要もないため、水洗トイレに比べてはるかに水を節約できる点でもエコフレンドリーだ。
プランターとして都市緑化にも貢献
「GreenPee.」は、公衆トイレであると同時にプランターとしての機能を持つ点もユニーク。景観を損ねないだけでなく、ミツバチなどの昆虫を誘導して街の緑化をうながす。雨水の貯水システムを備えているため、水やりの手間も少ない。
省スペースかつ上下水道と接続不要なため、都会のど真ん中でも設置しやすい。観光客に人気でパブも多いアムステルダムでは立ち小便の多さが問題視されてきたが、「GreenPee.」の試験導入後は設置付近での立ち小便が50%も減少したという。
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まずはアムステルダムで数を増やし本格導入されるという「GreenPee.」。これから世界の公衆トイレのスタンダードになっていくかも?

GreenPee.