パレスチナ・ガザ地区で続くイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突。中東問題に詳しい敬愛大学の水口教授は背景にユダヤ人たちのある考え方が関係しているといいます。
水口教授「自分たちが神に約束されたカナンの地、そこに国を拡大していきたい/という考え方がユダヤ人の方にはあるわけですね。」
カナンとも呼ばれている宗教的な聖地、パレスチナ。 争いの根源ともいわれているのが…
水口教授「イギリスの3枚舌外交と言われるような中でイスラエル側ユダヤ人の人たちとパレスナ人の人たちにそれぞれ同じ土地を約束してしまったという。」
第一次世界大戦中、パレスチナを含むアラブ地域を支配していたオスマン帝国を倒すためにイギリスが行った「三枚舌外交」。
パレスチナ人には
「オスマン帝国が崩壊したらここをパレスチナ人の土地にする」
ユダヤ人には
「戦争が終わったらユダヤ人の国家建設を支持する」
同盟国のフランスには
「パレスチナの領土を山分けしよう」
それぞれに対して「パレスチナを渡す」という矛盾した約束をしたことが
衝突の引き金になっているといいます。
水口教授「ヨーロッパ側がイスラエルという国を建国することを認めたわけですけれども、パレスチナの人は自分たちの土地を確保したいとせめぎ合いになるんですよね。」