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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 テニスプレイヤーのジョコビッチ選手が実践したことで注目を集めた「グルテンフリー」。グルテンとは小麦や大麦などに含まれるタンパク質の一種で、摂取することで「グルテン不耐症」と呼ばれるアレルギー症状を起こす人がいます。そうした人たちのために考案されたのが「グルテンフリー」という食事法です。
米をあまり食べない欧米人の場合、パンや揚げ物の衣などに含まれる小麦粉を避けるグルテンフリーは、結果的に糖質制限につながるわけです。ただし、グルテン不耐症のない人がグルテンフリーを実践しても何もメリットはありません。*
しかも、日本でグルテンフリーを実践しようとすると、小麦粉の代わりに米の摂取をすすめられがちです。小麦粉を避けても米をたくさん食べれば、高血糖を招きかねません。しかも、パンも揚げ物も口にできないとなれば、食事の楽しみも半減してしまいますよね。流行に惑わされず、健康を守るためにはロカボを確実に実践しましょう。
*BMJ 2017; 357: j1892
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
山田 悟 (著)