日本人の6人に1人が血糖異常!? 血糖値は誰もが気にするべき数値【眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話】

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 三大栄養素の、脂質、タンパク質、そして炭水化物の中の食物繊維に血糖値を上げる働きはありません。むしろ、これらの栄養素は食後高血糖を抑制します。血糖値を上昇させるのは、基本的に糖質だけです。血糖値とは血液中を流れるブドウ糖の濃度のこと。ご飯やパンなどに含まれる糖質(でんぷん)が体内に入ると、消化酵素などの働きによってブドウ糖に分解され、血液中に流れ込みます。そのため、一時的に血糖値は上がりますが、血液中のブドウ糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌されます。インスリンの働きによって、ブドウ糖は筋肉や脂肪など、体の各細胞に取り込まれエネルギーとして利用されます。その結果、食後しばらくすると、血糖値は空腹時の数値に戻ります。
 体の各細胞に取り込まれなかったブドウ糖が血液中に多く残っていると、食後高血糖が続くことになります。血糖値を安定させるためには、食事で摂る糖質の量をコントロールすることが必要です。自分は特に血糖値が高くないから大丈夫という油断は禁物。日本には血糖異常者が約2000万人いて、約6人に1人にあたるとされています(空腹時血糖での検討)。食後高血糖も含めて検討した中国人のデータでは、成人の2人に1人は血糖異常だったので、日本人でも同様の結果になると思われます。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
山田 悟 (著)