「もっと住民のことを考えて」交通量増加など不安残る『スポーツ施設』建設…計画見直し求め住民団体が申し入れ「全面的な見直しを」 京都・向日市

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MBSニュース

 京都府が建設を計画している屋内スポーツ施設。住民の不安はなかなかぬぐえません。
 京都府に申し入れを行ったのは、向日市に建設が予定されている屋内スポーツ施設「京都アリーナ(仮称)」の計画の見直しを求める住民団体です。
 府は当初、スポーツ大会の誘致なども考え、京都市内にある府立植物園の横に計画していましたが…
 (周辺住民)「近隣にアリーナを造るとか、なんで今のすばらしいものをそのまま守らないんだろうって」
 施設の建設に伴って園内の木が伐採されるおそれがあることなどから、周辺住民らの反対などを受けて断念。その後、新たな建設地として決まったのが、向日市に府が所有する「京都向日町競輪場」の敷地でした。
 競輪場はオープンから70年以上たって老朽化が進んでいることから、建て替えてエリアを縮小。余った敷地を利用して8000人以上を収容できる施設の建設を計画しています。
 府は、この施設をきっかけに地域の活性化につなげたいとしていますが、周辺はすでに交通量が多く、住民団体からは環境の変化を危惧する声が…
 (住民団体)「生活道路として使っていた道に車がいっぱい通るようになって、生活が壊れるんじゃないか。もっと住民のことを考えて政策をいろいろやっていただけたらな」
 (京都府職員)「ご懸念の声のできる限り解消に努めながら、期待の声に応えられるアリーナにしていきたい」
 周辺住民は建設自体を真っ向から反対しているわけではないとしながらも、不安はぬぐい切れなかったようです。
 (周辺住民)「全面的な見直しをしていかないと問題は解決しないだろう。重大な判断を京都府としてもしてもらわないかぎり、住民・市民から愛されるアリーナということにはならない」
 府は周辺の道路の幅を広げ、歩道を整備するなどの方針を示していて、要望書については今後、内容を検討していくということです。施設は2028年秋までの開業を目指しています。