「廃業を余儀なくされる」びわ湖のアユ漁獲量が過去最低…漁業関係者らが滋賀県に要望書 三日月知事「緊急かつ重要課題」

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MBSニュース

 びわ湖のアユの漁獲量が過去最少。漁業関係者らが滋賀県に緊急要望です。
 (滋賀県 三日月大造知事)「特に今年は例年を大きく下回る不漁の状況が続いておりますので、緊急かつ重要課題だと受け止めています」
 6月3日、滋賀県の三日月大造知事が神妙な面持ちで話したのは、びわ湖で最も多くとれるアユです。
 地球温暖化の影響による水温の上昇などが原因で、アユの漁獲量は年々減少傾向に。県は去年、産卵用のアユを増やし、20t放流しましたが、去年12月から今年5月までの漁獲量は約17tと過去最低になりました(出展:滋賀県漁連)。
 地元の漁業関係者らは3日、知事を訪ね「アユの不漁」について要望書を提出しました。
 (滋賀県漁業協同組合連合会 佐野高典会長)「全くとれないという前代未聞の状況が続いていまして、養殖組合さんの方でも廃業を余儀なくされる」
 要望を受けて県は、今年のアユの放流量を去年と同じく増やすことや、生存率を高めるために放流時期を1週間ずらすなど、対策を検討したいとしています。