自分で考えて飛行するAI搭載のハチドリロボ「Hummingbird Robots」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

鳥類の中でももっとも小さいグループに属するハチドリ。
高速ではばたき、まるで空中で静止しているかのようにホバリングできる、そんな鳥です。
米パデュー大学はこのたび、このハチドリのように振る舞う飛行ロボットを設計しました。これがすごい!
ハチドリは英語で「hummingbird」、ミツを求めるハチのように高速の羽音(hum)を語源としています。北米では愛着をもって迎えられており、夏になると庭に砂糖水などを用意して、ハチドリを迎え入れるといった様子がよく見られます。日本でも音楽界隈を中心に「ハミングバード」という名前のものがよく見られるので、聞いたことがあるかもしれません。
ハチドリロボットの驚くべき飛行力
パデュー大の発表によれば、今回開発した飛行ロボットはハチドリの高速のはばたきをシミュレーションし、自力でホバリングし動き回れます。
驚くべきはその飛行能力で、わずか12gのロボットですが、自重を超える27gのものを持ち上げられます。ハチドリの特徴同様、ホバリングからの急旋回もハチドリロボットはできるそう。
ちなみに、ボディは3Dプリンタでできており、羽根はカーボンファイバーと薄い膜。障害物にぶつかると電流が流れ、暗闇でも自律飛行を続けます。
今後、カメラや位置情報といったセンサーも搭載する計画で、ドローンではたどり着けないような場所の探索などでの活躍が期待されます。
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飛行機やヘリコプターとも違う、今回の飛行技術は今後、行方不明者の捜索などに展開していく計画です。
なおパデュー大の研究チームは、この飛行技術のデータをオープンソース化しています。もしかすると将来、ハチドリのようにブンブン飛ぶロボットをあちこちで見かけることになるのかも?