人工知能がバンドのメンバーに! AIと人間によるジャズセッション

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

なんと人工知能(AI)がジャズのセッションに挑戦したという。
ジャズセッションといえば、相手の音を受けて、その場で即興演奏をするという、難易度が高すぎるスタイル。
文章、絵画、将棋など、様々な分野で活躍しているAI技術だが、今回はどういうものなのか?
AIがジャズセッションを演奏する仕組み
電通で行われた、AIの理解を深めるイベント「UPDATE{OUR}AI」の一環として「NEURAL JAZZ SESSIONS~AI×人間による実験的なジャズセッション~」という、ジャズ演奏者とAIが演奏する斬新な演奏会が行われた。
AIは、まず人間のジャズ演奏を聴き、「音の長さ・音階・強弱・速度」を分析。それに合わせたフレーズを、ハモンドオルガンのような音で演奏する。
ぜひ音付きで動画をみていただきたいのだが、違和感のないAIの演奏は必聴だ。人間が演奏をゆっくりするとAIもゆっくりな演奏で返し、音を高くすると高く返してくれている。
今回のイベントではAIが音を分析しているあいだは「INPUT」、解析してAIが演奏するときは「OUTPUT」と真ん中の画面に大きく表示されているので、視覚的にもわかりやすい。
VJのようなビジュアルも
「INPUT」「OUTPUT」などが表示されるモニターには、他にも、動く幾何学模様のようなものが映されている。これもAIが生成しているものだ。
デザインと実装を行なったのは、“クレイジー”なデジタルエクスペリエンスを開発・制作するBIRDMAN。企画を含めて2ヶ月で完成させたとのこと。
AIはジャズの即興演奏と相性がいいのでは?という仮説から始まったこの企画。AIと人間とのジャズセッションは、おそらく世界初とのこと。
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今回の演奏会は「AIの理解を深める」一環としておこなわれているため、ビジュアル的にも演奏の音的にも分かりやすくしている。
ただ、今後、何も言われずに演奏にAIが入り込んでいたとき、私たちは気がつくことができるだろうか?
技術の進歩に驚くとともに、見えないけど確実に増えるAIに、少しこわくなった。