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※ 視聴回数は1日1回更新されます。バイオセラミックスといえば、人工骨や人工歯などで知られる生体材料の一つだ。しかしこのバイオセラミックスが今、未来の建築材料として注目されていることをご存知だろうか。
アメリカの企業が開発中の住宅プラットフォーム「Geoship」は、未来の住居に最もふさわしい素材としてバイオセラミックスを採用。最新の材料工学で複合生成されたバイオセラミック素材は耐久性・耐火性・耐震性に優れ、腐敗やサビなどの劣化もしにくく、なんと建築寿命500年が見込まれるという。
さらにバイオセラミックスはエコフレンドリーでもある。100%無毒素材なうえ、古くなっても新たな建築材料としてリサイクルしやすく、砕いて粉末状にすれば肥料として使用することも可能。調達コストも比較的安価なため、自然環境に配慮しながらも大量生産が必要な住宅素材にうってつけというわけだ。
本当に持続可能な住宅とは何か
思わず目を引かれるドーム型の外観は、フラクタル幾何学に基づき、自然界に存在する本質的で機能的なデザインとして設計されたもの。人間がより環境と調和し、自然と結びつきながら生活していける住居を目指している。
「Geoship」のプロジェクトが生まれた背景には、私たちの従来の住宅に対する懐疑の思いがあったという。従来の住宅は建材調達やCO2排出で環境破壊を引き起こすうえ、素材に含まれる有害物質や換気不十分な室内、高湿度によるカビ、人工光などは人体にも悪影響を及ぼす。災害時には損壊しやすく、それでいて数十年ものローンを負わなければならないほど高価な現代の住宅は、もはや持続可能とは言えないのではないか。
さらに、ゾーニングを重視しすぎた住宅設計や都市設計は、人々の孤独を増長し、メンタルに深刻な影響を与えているとも言われている。「Geoship」は大と小の2サイズがあり、一人暮らし用に単体で使用することはもちろん、ドーム同士を連結させて数世帯での居住空間に広げることも可能。最終的には個々のドームが集合し、機能的で自然と調和した「村」を形成することを想定している。
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手頃な価格で居住でき、自然にも人体にも優しく、地域社会とも適度につながれる。そんなドーム型住宅の集合体が、未来の地域コミュニティの姿になるのかもしれない。
Geoship