ナマケモノだけど働き者?低速ロボット「SlothBot」が環境保護に果たす役割とは

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

なんだか親しみの湧く姿をしたこのロボット。ジョージア工科大学の研究者がコスタリカで着想を得て開発した、見ての通り「ナマケモノ」を模した新型ロボットだ。
現在アトランタの植物園でテスト運用されているこの「SlothBot」は、木と木の間に張られたケーブルをまさにナマケモノのようにゆっくりと移動しながら、天候、温度、湿度、二酸化炭素レベルなど、生態系保護の研究に必要な情報を収集している。
ノロマなナマケモノならではのメリット
探査型ロボットは素早い動きが必要だと思われがちだが、実はゆっくり動くことのメリットも多い。
まず、ドローン型ロボットや車輪型ロボットに比べてエネルギー効率が高い。特にこの「SlothBot」はボディーにソーラーパネルを搭載し、自己発電しながら長時間に渡って稼働できる。
また、ゆっくり動きながらじっくり観察するからこそ発見できる情報もある。たとえば植物の成長や動物の行動などは、同じ場所で長く観察するからこそ生態が見えてくる代表的なものだ。
他にも、たとえば農業の現場では作物の病気や害虫の繁殖を監視するなど、さまざまな利用方法が検討されている。
開発者はさらに、愛らしい姿のこのロボットが注目されることで、人々が環境保護について考えたり、環境とロボット工学の関わりを知るきっかけになったりすることを期待しているという。
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ナマケモノだけど高性能で働き者な新型ロボット。普及したら本物のナマケモノと同じくらい人気者になるかも?
SlothBot
Georgia Institute of Technology