映画「ホムンクルス」で話題! 頭に穴を開ける身体改造「トレパネーション」解説【動画ライター】

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

身体改造カルチャーを追って20年以上、今回は、2021年に公開された映画『ホムンクルス』に登場する頭蓋骨に穴を開ける身体改造「トレパネーション」を紹介する。
『ホムンクルス』とは、累計発行部数400万部を超える漫画家・山本英夫の人気漫画を映画化したものである。
綾野剛が演じる主人公「名越」はトレパネーションによって、他人のトラウマが異形の怪人ホムンクルスとして見えるようになる。
映画「ホムンクルス」より ©︎2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
異形の怪人ホムンクルスは創作上のフィクションだが、頭に穴を開ける身体改造トレパネーションは実在している。
私は情報提供者として『ホムンクルス』の原作漫画に関わっており、その情報は実際に頭に穴を開けた人たちと直接会うことで収集してきた。
映画「ホムンクルス」より ©︎2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
トレパネーションの現場からのレポートをお送りする。
トレパネーションとはなんだろうか?
トレパネーションとは、脳を覆う硬膜には傷をつけることなく頭蓋骨のみ穴を開ける行為である。そんな危険な行為を行って、大丈夫なのかと思うかもしれないが、現代の医療現場では脳腫瘍、硬膜外血腫、頭蓋骨折などの治療のために日常的に行われている。(※1)