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※ 視聴回数は1日1回更新されます。和太鼓が電子化すると、ここまで迫力が増すんだ! 本当に驚いた……
素晴らしくアップデートされた「電子和太鼓」の世界を、佐渡島からレポートする。
音楽フェスを沸かせた電子和太鼓
国産楽器メーカーの「ローランド」。世界で活躍する太鼓芸能集団「鼓童」。この2者が、最新の技術で電子和太鼓を開発した。
披露されたのは、佐渡島で行われた野外フェス「アース・セレブレーション2018」。叩きながら音色が自在に変わるトリッキーな演奏に会場では驚きの声が上がり、ワイヤレス化された電子和太鼓でステージ上を駆け回るパフォーマンスに観客は大いに盛り上がった。
電子和太鼓のテクノロジー
電子和太鼓は、和の伝統的な意匠が施されていながら、胴体はスケルトンになっており、徹底的な軽量化がされている。
最新のセンシング技術によって叩いた振動はワイヤレスでデータとして送信され、わずかなズレもなく、離れた場所のアンプから音として出力される。
電子和太鼓の音は、伝統的な和太鼓から電子サウンドまでが自在にプリセットでき、胴体のスイッチで瞬時に音源を切り替えることが可能。
鼓童×Rolandによるコラボレーション
この電子和太鼓を開発したのは、世界で活躍している太鼓芸能集団 「鼓童」と日本の老舗楽器メーカー「ローランド」。
プレイヤーとエンジニアの和太鼓への熱い想いが電子和太鼓の誕生のきっかけだったという。
日本の伝統的な和の楽器を電子化することを通して、自国の音楽文化を豊かにしてゆきたいとローランド株式会社の西 裕之氏は語る。
西:今の世の中が平和になって、より良い世の中になってゆくためには、西洋的な考えと東洋的な考えが両方組み合わさってひとつの世界が生まれるのが理想じゃないかなと私は思ってます。
鼓童の洲﨑 拓郎氏は、和楽器の未来について語ってくれた。
洲﨑:どんどん新しいものを作っていかないと、楽器としての和太鼓は逆に廃れてゆくんじゃないかなと思っているんです。生み出し続けることこそが伝統だろうなという風に思っています。
鼓童演奏者の大塚 勇渡氏は、電子和太鼓を演奏した感想を聞かせてくれた。
大塚:出した音がそのまま音のデータとしてボンっとスピーカーから出るのがすごい気持ちよかったかなと思います。
アンプからダイレクトに出る音は、観客と奏者を一体にしてくれる。電子化されたことによって和太鼓の新たな表現の可能性を教えてくれた。
電子和太鼓は、2020年の製品化を目指して彼らの挑戦は続いてゆく。
世界でTAIKOが楽しまれる素敵な未来がもうすぐやってくるのかも!
現在、鼓童は北米ツアーを行っている。
日本では、鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」国内ツアーと浅草での「粋」公演を予定。
鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」
期間:2019年5月~6月、9月〜12月
会場:全国各地のホールにて
鼓童浅草特別公演「粋」
期間:2019.06.27(木)〜2019.06.30(日)
会場:台東区立浅草公会堂