3Dプリンターの弱点を補う救世主? 短時間で造形物を滑らかにする研磨機「PolySmoother」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

実は3Dプリンターにはちょっとした弱点がある。「積層痕」と呼ばれる樹脂の跡だ。
3Dプリンターは樹脂の層を積み重ねて造形物を作るという特性上、どうしても地層の断面のような、しま模様ができてしまう。この細かな段差・バリのようなものが「積層痕」で、3Dプリンターの宿命とも言えるものだった。
そんな3Dプリンターの弱点を補ってくれるのが、この「PolySmoother」。造形物の表面を自動的に滑らかにしてくれる研磨機だ。
滑らかな造形物が出来上がる
これまでは3Dプリンターで造形物を作り上げたあと、積層痕をヤスリで研磨する必要があった。だがヤスリによる研磨は手間がかかり、おまけに削りカスが宙を舞う。やや面倒な作業だった。
この問題を解決するのが「PolySmoother」。
造形物と専用の溶剤を中に入れて、内部温度とタイマーとセットする。スイッチをONにすると「PolySmoother」内が温まり、その熱によって蒸発した溶剤が造形物を包み込み、ザラザラだった表面を「ほんの少しだけ溶かす」というアプローチで滑らかにする。
所要時間は5〜10分ほど。ヤスリよりもスピーディに研磨できる。
溶剤を扱う際には、状況に応じて手袋やマスクの着用が必要とのこと。
また引火性の高い溶剤もあるため、火の気のないところで作業をするといった注意も必要だ。
しっかり注意点を守って使えば、3Dプリンターの弱点を補う製品になるかもしれない。
現在Kickstarterにてクラウドファンディング中。129ドル(約1万3,600円)から手に入る。
プロジェクトが成功すれば、2021年6月より発送予定。
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造形物を仕上げてくれる研磨機があれば、アイデアを素早くカタチにできるかも?
PolySmoother