高齢者の孤独を解消!コミュニケーションを豊かにするパートナーロボット「Cutii」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

日本でも進行し続けている高齢者の孤立化。家族や社会とのつながりが薄れ、コミュニケーションが不足するほど、健康上のリスクも増大すると言われている。
そんな中、高齢者をサポートする新たな存在として注目されているのがAIテクノロジーだ。今回紹介するのは、フランスの企業が開発した高齢者向けパートナーロボット「Cutii」。
テレプレゼンス機能で高齢者の孤独を解消
「Cutii」は、AlexaやGoogleアシスタントのようなAIアシスタント機能と、遠隔でのリアルなコミュニケーションを可能にするテレプレゼンス機能を組み合わせたロボット。
高齢者は「Cutii」に呼びかけるだけで、家族・知人・介護者・かかりつけ医などのスマホと通信でき、ビデオ通話・音声通話・メッセージのやりとりが可能だ。
これだけだと従来のデバイスのAIアシスタントと変わらないが、「Cutii」は自律ナビゲーション機能によって、自宅の離れた場所にいても障害物を避けながらユーザーの近くまで移動できるのがポイント。
怪我などの緊急時も、「Cutii」に呼びかければ指定しておいた連絡先へ迅速に連絡される。大きく見やすい画面を通して容易にコミュニケーションが取れるため、RPM(遠隔患者モニタリング)など遠隔医療のデバイスとしても最適だ。
また、「Cutii」では料理やヨガの教室、ゲームなど、自宅からオンラインで楽しめるさまざまなアクティビティプログラムを提供。簡単に検索して参加でき、日時が近づくとリマインドもしてくれる。
パンデミック下における高齢者居住施設での活躍も期待
さらに「Cutii」は自宅だけでなく、高齢者居住施設などでの活躍も期待されている。特に世界中がパンデミックに見舞われている今、高齢者居住施設は最も感染対策が必要な場所の一つだ。
「Cutii」を使えば、居住者は一箇所に集まらなくても自室からアクティビティに参加したり、他の居住者やスタッフとコミュニケーションを取ったりできる。感染対策を行いながら孤独や運動不足を解消し、スタッフの負担も軽減してくれる。
「Cutii」は世界最大級の家電・技術見本市イベント「CES 2021」にも出展され、パンデミック下の社会を支えるヒーローロボットの一つとして注目を集めている。
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未来のAIロボットは、日常生活を便利にしてくれるだけでなく、孤独を解消しQOLを向上させてくれる存在になるのかも。
Cutii