視聴回数4,054,453回
※ 視聴回数は1日1回更新されます。社会生活を送るうえで「空気を読む」「雰囲気を察する」ことを求められる場面は意外と多くあるものですが、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つ子どもは、そうした「雰囲気を察知する」ことがどちらかといえば苦手です。
マイペースな性格と軽く考えてしまいがちですが、実際は脳の機能障害によるもの。自分の振る舞いにより、相手がどう感じるかというところまで想像することができないのです。
目の前の相手が悲しんでいたり、イライラしたりしていても、まったく気にする素振りもなく平然としている。あるいは感情を逆なでするような言動で相手を怒らせてしまう。こうした相手の表情を読みとることができないのもASDに多い傾向のひとつです。
表情だけでなく、身振りや手振り、声のトーン、視線などの複数の感情表現を加えて、少し大げさに表現しても読みとることができない場合があります。
【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修 : 湯汲英史