「グレーゾーン」という言葉に惑わされてはいけない【心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話】

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 発達障害の有無や状態について語るとき、よく使われる言葉のひとつに「グレーゾーン」というものがあります。このグレーゾーンとは、発達障害の特性や疑わしい言動はいくつか見られるものの、診断基準を満たしていないために、現時点では確定診断がつけられない状態のことです。
 一部には「診断基準を満たしていない」という部分を都合よく解釈し、「つまり、発達障害ではない」、あるいは「症状が軽い(=特性が弱い)」と楽観的に考えてしまう人もいるようですが、それは大きな間違い。そもそも「グレーゾーン」というのは医学的な診断名ではなく、今の段階ではまだ診断名こそつけられないものの、「発達障害の傾向は見られる」という意味で使われるのが一般的です。
 最近は発達障害という言葉が広く知られるようになったことで、子どものちょっとした言動や振る舞いから「うちの子、もしかして発達障害かも?」と過剰に反応してしまう親御さんも増えているといいます。よその子と比べて言葉の覚えが遅かったり、感情表現が苦手で喜怒哀楽を表に出すことが少なかったりすると、誰でも「もしかして……?」と不安な気持ちになるものです。このように気になる様子や行動に気づいたときは、それがどういうときに見られるものか普段の生活をよく観察し、きっかけや原因を探ってみましょう。そうして子どもが抱えている問題や困りごとを理解し、悩みを共有することで対処法が見えてくることもあります。
【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修 : 湯汲英史