言葉や対人関係に問題がある 「コミュニケーション症群」 とは?【心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話】

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 「コミュニケーション症群(CD)」は、言語の習得や使用が困難であったり、言葉にして話すことが苦手であったり、正しく発音できなかったりといった問題で、他者とのコミュニケーションに問題が生じてしまう特性です。
 現れる特性によって、言語の習得が困難で話し言葉によるコミュニケーションがうまくできない「言語症」、正しく発音することができない「語音症」、言葉がなめらかに出てこない「小児期発症流暢症」、社会的な状況に応じたコミュニケーションが困難な「社会的コミュニケーション症」、それ以外の特性があり日常的なコミュニケーションが困難な「特定不能のコミュニケーション症群」の5つに分類されます。
 言葉のことでからかわれたり、いじめられたりすることで対人関係に問題が生じてしまうことも多いため、学業不振や不登校などの問題を併発する可能性もあります。
 なお、人間関係が苦手なことを意味する俗語として「コミュ障」という言葉が使われるようになっていますが、発達障害のコミュニケーション症群とはまったく関係ありません。
【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修 : 湯汲英史