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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 体を動かすことに何らかの困難がある「運動症群(MD)」には、「チック症(TD)」「発達性協調運動症(DCD)」「常同運動症(SMD)」の3つが含まれます。
チック症は、自分の意思とは無関係に咳払いや発声をしてしまう「音声チック」と、まばたきや肩すくめなどをしてしまう「運動チック」の2種類があり、それぞれ「単純チック」と「複雑チック」が存在します。また、音声チックと運動チックの両方が1年以上続いた場合は「トゥレット症」となります。
発達性協調運動症は、極端に不器用であったり、運動が苦手だったりする人のことです。身体機能に限られる問題はありませんが、たとえばバスケットのドリブルのように、「ボールを手でバウンドさせながら走る」といったような別々に動く複数の動作を連携させて円滑な運動を行う協調運動がうまくできません。
そして、常同運動症は、何かに駆り立てられるように頭を揺らす、飛び跳ねるといった常同行動(目的のない行動)を繰り返してしまうものです。常同行動は小さな動きから大きな動きまでさまざまありますが、指や唇を噛んだり、頭を壁に打ちつけたりする自傷行為を繰り返すこともあります。
【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修 : 湯汲英史