「テークバック~トップ」に必要な身体の柔軟性とは!?【中村俊介「飛距離アップのためのコンディショニング講座」/ゴルフレッスンプラス】

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いいトップの形を作るには、①「右股関節の内旋」、②「胸椎(上体)の回旋」、③「肩の外旋」といった動きが必要となり、アドレスした後に①、②、③の順で身体を動かすと理想のトップができます。
①の内旋とは身体の内側に向かって回転させることで、右股関節を内旋すると、股関節の内側にシワが寄った状態を作れます。これを“股関節を入れる”といいます。
そのチェック方法とストレッチを紹介します。
曲げたヒザの角度が約90度になる高さのイスに座ります。この状態から、ヒザを持ち上げずにお尻が浮かないように右股関節を内側にねじり、右足を外側に上げていきます。45度ぐらいまで上がれば合格です。
股関節の内旋ストレッチは、足を少し前に伸ばして座り、手を後ろにつきます。この状態からヒザを左右交互に内側に倒していきます。左右10回ずつ、計20回行います。倒していく際にお尻が浮いて身体がねじれると、股関節の内旋が十分にできないので注意してください。
②について、スウィングでは「腰を回す」とよく言われますが、脊椎の中でも腰椎自体は基本的に回旋しません。回旋とは骨を軸にして回転することで、胸椎は回旋するので、正しくは胸椎を回すことになります。
胸椎の回旋のチェック方法は、曲げたヒザの角度が約90度になる高さのイスに座ります。姿勢を真っすぐ正した状態でクラブを肩の前に置き、顔を正面に向けたまま、身体の真ん中を軸にして左右にねじります。左右とも45度以上ねじることができれば大丈夫です。
腰椎の回旋には腹斜筋の柔軟性が必要です。そのストレッチ方法は、座った状態から左足を前に出し、右足は身体の真後ろに持っていきます。両ヒザは90度に曲げます。両ヒザを固定した状態で左ヒジをついて身体をねじり、真っすぐ右手を伸ばしていきます。右ワキが地面に近づくように上体を落とし、ゆっくり呼吸をしながら30秒間、右ワキ腹から肩にかけてしっかり伸ばします。この時、右ヒザが浮いたり前にズレないように注意してください。
③の肩の外旋がうまくできないと、右ヒジをうまくたたむことができず、クラブを正しい軌道に乗せにくくなります。外旋とは、身体の外側に向かって回転することをいいます。
そのチェック方法は、右ヒジを肩の高さまで上げ曲げます。そこから上腕(肩とヒジの間の部分)を動かさないで手を後方に動かします。背中のラインより後方まで手が動けばOKです。
このストレッチ方法は、クラブを用意し、右ヒジを90度に曲げて肩の真横に上げて、右手の親指を下にした状態でクラブのグリップエンドあたりを、左手はクラブのヘッド付近をそれぞれ持ちます。この状態から左手を持ち上げていくと、右手は外旋方向に引っ張られます。十分に伸びたら止めて、戻す。これを10回繰り返します。